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最後のトリック

2019.04.02 20:57|未分類
<読者が犯人>
「最後のトリック」 深水 黎一郎著

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香坂誠一なる男から新聞小説連載中の小説家(つまり私)に一通の手紙が届く。数枚の便箋には、「貴殿はミステリーの世界に残された、最後の不可能トリックというのをきいたことがありますでしょうか?」
”本格ミステリー“”意外な犯人”そして”読者が犯人”というミステリーが成立するアイデアを売りたい、その価格2億円で買って欲
しいとのことであった。
{登場人物}
超心理学者の古瀬博士、カード当ての透視能力を持つ美人姉妹、学生時代の友人有馬(私の小説にいつもケチをつける)
保険外交員の蓬莱夏美(彼女は、保険会社の免責期間を説明する)、警視庁刑事2人(麻薬売人コロンビア人カルロス殺しを捜査している)恵利佳(香坂の手紙に同封されてくる覚え書きにでてくる幼なじみ)
この人物の設定は、超能力、殺人、保険金、過去との関係、麻薬等々
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トリック・のさまざま・・・・古瀬博士の実験室・・・サイコメトリー、念動力、ESP=テレパシー、透視、千里眼、予知
双子の美人姉妹のテレパシーによるESPカード当て
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小説家、私は、香坂から送られてくる手紙を自分の連載している新聞小説にすべてを載せて読者に読ませる。

香坂誠一は、自分の書いたものを他人に読まれるのは死ぬほどつらいことである。彼が書いた手紙や私小説の断片である覚え
書きが、新聞に連載され多くの読者に読まれることは、心臓は苦しいほどに脈打ち危うくそのまま動きをとめてしまいそうになる。

2人の刑事が私を訪ねてきて香坂誠一が、失踪したこと、多額の借金をかかえ、麻薬の密売人であり、身ごもっている妻のために1億5千万円の保険をかけていること、そして香坂から私に来た手紙を持ち帰った。

香坂誠一は、福井県のビジネスホテルの一室で心筋梗塞で死んでいた。また、麻薬密売人コロンビア人カルロス殺しは、正当防衛のために殺人を犯したとのことであった。

香坂誠一つまり佐藤誠一は、私の中学時代の同級生で、彼とは、一年前再会しそのとき、”読者が犯人”のミステリートリックのアイデアを作品化するよう依頼されていた。

香坂誠一は、”私が、文章を書いてそれを不特定多数の人間に読んでもらう。かっての親友が物書きあることが幸いして自分の書いた文章が彼の新聞連載小説に載ることで万人の目に晒すこと、これが決定的に私の息の根をとめてくれる。私にとって一世一代の命を賭けたたトリックである。”という。

この小説を読んできた読者であるあなた、あなたが香坂誠一を殺したことになります。

読後、犯人になった私
実は、第5回全国高等学校ビブリオバトル決勝大会において静岡県立富士宮西高等学校遠藤駿介さんがこの「最後のトリック」
を紹介して優勝しました。その紹介で遠藤さんは、「みなさん、今までに人を殺したことはありませんか?あるという方は手を挙げ
てください」。意表を突く問いかけに会場がどよめたそうです。
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河出書房新書ではグランドチャンプ本受賞記念に優勝の遠藤さんのメッセージを帯を制作しました。

季節の俳句
さまざまのこと思い出す桜かな(芭蕉)
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